マンション建替士®とは

マンション建替士とは、老朽化マンションの再生に必要な法律・建築・不動産・合意形成等の専門知識を有し、管理組合や区分所有者に対して適切な再生手法を提案・支援する専門家です。
近年、築年数の高経年化に伴い、耐震性不足、修繕積立金不足、所有者の高齢化、空き家化、相続未登記、管理不全など、従来の維持管理だけでは解決できない問題が全国的に増加しています。
すべてのマンションが建替え可能とは限らず、敷地売却、耐震改修、減築、用途変更など、多様な選択肢を比較検討する能力が求められています。

マンション建替士は、区分所有法、マンション再生円滑化法、民法、建築基準法等を横断的に理解し、権利調整や合意形成を図りながら、マンション再生を円滑に進める役割を担います。
単なる建替え推進ではなく、各マンションの実情に応じた最適な再生の方向性を導く、これからの時代に必要な実務型専門資格です。

一般社団法人マンション建替推進協会が実施した試験に合格し、協会の資格登録を受け、かつ協会発行のマンション建替士®証の交付を受けたものをいいます。

マンション建替士®試験実施要領

受験資格  (下記、国家試験の合格者)

弁護士・司法書士・公認会計士・税理士・不動産鑑定士・一級建築士・土地家屋調査士・測量士・マンション管理士・宅地建物取引士・管理業務主任者・行政書士・一級建築施工管理技士

試験範囲

出題にあたっては、法令等の趣旨および実務上の運用を重視し、単なる条文知識のみならず、マンション再生に関する実践的理解を問うものとします。
なお、法令改正等に伴い、試験実施日時点で施行されている内容を基準として出題します。

分野 問数
第1編 マンション法制総論 3
第2編 区分所有法・管理組合運営 6
第3編 建替え・敷地売却実務 20
第4編 法改正・管理不全対策 10
第5編 建築・都市計画規制 4
第6編 事業収支・不動産実務 2
第7編 合意形成・紛争対応 2
第8編 民法・権利関係 3
合計   50

 

(1)マンション関係法令 1.「建物の区分所有等に関する法律(区分所有法)」
2.「マンションの再生等の円滑化に関する法律(マンション再生円滑化法)」
3.「マンションの管理の適正化の推進に関する法律(マンション管理適正化法)」
4.「被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法」
(2)民事・財産関係法令 5.「民法」
6.「借地借家法」
7.「不動産登記法」
8.「民事執行法」
9.「民事保全法」
(3)建築・都市計画関係法令 10.「建築基準法」
11.「都市計画法」
12.「消防法」
13.「耐震改修促進法」(建築物の耐震改修の促進に関する法律)」
14.「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」
(4)不動産・事業関係法令 15.「宅地建物取引業法」
16.「不動産特定共同事業法」
17.「都市再開発法」
18.「都市再生特別措置法」
(5)関連基準・ガイドライン等 19.国土交通省「マンション標準管理規約」
20.国土交通省「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」
21.国土交通省「長期修繕計画標準様式」
22.国土交通省各種マンション再生関連マニュアル・ガイドライン
試験の形式

択一試験 (50問、2時間) 50点満点

試験日時

例年11月 第3日曜日

申込受付期間

例年7月1日 (月) ~10月20日頃

受験会場

全国4会場(札幌・東京・大阪・福岡)
※年によって異なります

合格発表

例年12月15日頃
当協会のホームページにて合格者の受験番号を掲載するとともに各受験者に対して、結果通知書を発送いたします。

受験料

22,000円(税込)但し、過去受験生は11,000円(税込)

合格証明書の発送

合格者には合格証明書を交付致します。

登録及び登録証の交付

試験合格後、マンション建替推進協会へマンション建替士®として登録し、「マンション建替士®登録証」・「ロゴバッジ」の交付を受けることができます。

■試験の合格効力
試験の合格の効力は2年間とします。合格後2年以内に登録しない場合は失効します。

■登録の欠格事項
次のいずれか一つに該当する方は、登録することはできません。

  1. 成年被後見人または、被保佐人
  2. 禁固以上の刑に処され、刑の執行が完了または刑の執行を受けることがなくなった日から5年を経過していない方
  3. 破産者で復権を得ていない方
登録料

22,000円(税込)
※登録証交付手数料を含みます。

登録申請書類

登録申請に必要な書類は協会指定の登録申請書と次の書類です。

  1. 登録申請日より3ケ月以内に発行された住民票(コピー不可・本人のみの記載可)
  2. 写真 縦4.5cm×横3.5cm(パスポートサイズ)1枚
「マンション建替士®」登録証の有効期限

有効期限は交付日より3年間です。
尚、更新手続手数料は11,000円(税込)です。納付確認後新たな登録証を送付します。

受験申込

願書申込開始は7月1日~となります。

よくある質問
マンション建替士®を取得するメリットを教えてください。
マンション建替士を取得することで、老朽化マンション再生に関する専門知識と実務能力を体系的に身につけることができます。近年は、建替えのみならず、敷地売却、耐震改修、管理不全対応、借地権問題、所有者不明住戸への対応など、マンション再生に求められる知識が高度化・複雑化しています。本資格では、区分所有法、マンション建替円滑化法、民法、建築基準法等を横断的に学ぶことで、管理組合や区分所有者に対して、より実践的な助言や提案が可能となります。また、不動産会社、管理会社、建築士、士業、コンサルタントなど幅広い実務分野で、再生専門人材としての信頼性向上にもつながります。さらに、今後増加が見込まれる老朽化マンション問題に対応できる専門家として、行政施策やマンション再生支援事業など新たな活躍分野も期待されています。マンション建替士は、これからの社会課題に対応する実務型資格として、大きな可能性を持つ資格です。
マンション建替士®の具体的な仕事を教えてください。
マンション建替士の仕事は、老朽化したマンションの再生に向けて、管理組合や区分所有者を支援し、最適な再生手法を提案・調整することです。具体的には、建物や管理状況の調査、法的課題や事業採算性の分析を行い、建替え、敷地売却、耐震改修、大規模修繕、減築など複数の選択肢を比較検討します。また、区分所有者への説明会や合意形成支援、反対者対応、権利関係の整理、デベロッパーや行政との協議など、再生事業全体のコーディネートも重要な役割です。さらに、借地権問題、所有者不明住戸、管理費滞納、管理不全といった複雑な問題にも対応し、必要に応じて弁護士、建築士、不動産鑑定士等の専門家と連携しながら事業を進めます。マンション建替士は、単なる建替え推進者ではなく、各マンションの実情に応じた最適な再生の方向性を導く「マンション再生の専門家」としての役割を担います。
マンション建替士®の試験レベルはどのくらいですか?
宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士試験などと同じ相対評価です。
合格率は相対評価ですので受験者により変わると思いますが、2018年に実施した第1回試験は、宅地建物取引士やマンション管理士、一級建築士等を中心に100名が受験し、合格したのは63名です。合格率は63%です。
出題範囲はマンションの建替えに特化している分、宅地建物取引士よりも狭く、実務の幅を広げたい方におすすめです。
老朽化したマンションの再生支援ができる人材を多く輩出したいと思います。
一般社団法人マンション建替推進協会のロゴの意味を教えてください。
黄緑は新芽の色で、これから育っていく大きな可能性を表しています。
黄緑色の3つのマンションの形をイメージしたロゴは、「前進」「成長」「変化」をイメージし、困難とされている建替事業に挑戦することを表現したものです

過去合格者に受験動機、勉強方法など伺った「合格者の声」はこちら