マンション建替士®とは

マンション建替士®とは、老朽化したマンションの建替えを推進するために、住民の方々の自主的な建替えを推し進めることを支援する専門家です。一般社団法人マンション建替推進協会 (以下「本協会」という) が実施した試験に合格し、協会の資格登録を受け、かつ協会発行のマンション建替士®証の交付を受けたものをいいます。

マンション建替士®試験実施要領

受験資格  (下記、国家試験の合格者)

弁護士・司法書士・公認会計士・税理士・不動産鑑定士・一級建築士・土地家屋調査士・測量士・マンション管理士・宅地建物取引士・管理業務主任者・行政書士・一級建築施工管理技士

試験範囲

マンションの建替えに関する実用的な知識を有するかどうかを判定することに基準が置かれています。

(1)マンションの建替えに関する法令及び実務に関すること(25問) 1.建物の区分所有等に関する法律、同法施行規則
2.マンションの建替え等の円滑化に関する法律、同法施行規則、同法施行令
3.建築物の耐震改修の促進に関する法律
4.被災区分所有建物の再建等に関する特別措置法
(2)マンションの建替えに関するその他の法律(7問) 1.民法
2.建築基準法、同法施行令
3.都市計画法
4.不動産登記法
(3)マンションの管理組合の運営に関する法令及び実務に関すること(8問) 1.マンションの管理の適正化の推進に関する法律、同法施行規則、同法施行令
2.マンション標準管理委託契約書及びコメント
3.マンション標準管理規約及びコメント
4.マンションの修繕積立金の関するガイドライン
(4)マンションの建物及び附属施設の構造並びに設備に関すること(4問) 1.構造計画、耐震診断、耐震改修
2.給排水設備、ガス設備、空調・換気設備、電気設備、消防用設備、エレベーター設備
(5)上記に掲げるもののほか(6問) 1.借地借家法
2.宅地建物取引業法
3.不動産鑑定評価に関する理論
4.税法 等
試験の形式

択一試験 (50問、2時間) 50点満点

試験日時

第7回 2024年11月17日(日)  14:00~16:00 (120分)

申込受付期間

2024年7月1日 (月) ~10月22日 (火) 当日消印有効

受験会場

札幌・東京・横浜・名古屋・大阪・福岡

合格発表

2024年12月15日(金)
当協会のホームページにて合格者の受験番号を掲載するとともに各受験者に対して、結果通知書を発送いたします。

受験料

22,000円(税込)但し、過去受験生は11,000円(税込)

合格証明書の発送

合格者には合格証明書を交付致します。

登録及び登録証の交付

試験合格後、マンション建替推進協会へマンション建替士®として登録し、「マンション建替士®登録証」・「ロゴバッジ」の交付を受けることができます。

■試験の合格効力
試験の合格の効力は2年間とします。合格後2年以内に登録しない場合は失効します。

■登録の欠格事項
次のいずれか一つに該当する方は、登録することはできません。

  1. 成年被後見人または、被保佐人
  2. 禁固以上の刑に処され、刑の執行が完了または刑の執行を受けることがなくなった日から5年を経過していない方
  3. 破産者で復権を得ていない方
登録料

22,000円(税込)
※登録証交付手数料を含みます。

登録申請書類

登録申請に必要な書類は協会指定の登録申請書と次の書類です。

  1. 登録申請日より3ケ月以内に発行された住民票(コピー不可・本人のみの記載可)
  2. 写真 縦4.5cm×横3.5cm(パスポートサイズ)1枚
「マンション建替士®」登録証の有効期限

有効期限は交付日より3年間です。
尚、更新手続手数料は11,000円(税込)です。納付確認後新たな登録証を送付します。
※第一回マンション建替士試験の登録者につきましては、当初講習の受講を要件としておりましたが、新型コロナウィルス感染の影響を踏まえて講習を見合わせ、手続きのみでの更新とさせていただいております。今後の更新の際の、講習等の実施については未定です。

よくある質問
マンション建替士®を取得するメリットを教えてください。
少子高齢化社会に突入し、空き家が社会問題化する中で戸建てだけでなく、高経年マンションにも、空き住戸問題だけでなく、住民の高齢化とともに建物の老朽化が問題となって
います。今後、急増する老朽化マンションの対策が急務です。
マンション建替士®は、これらの課題を解決するために生まれたマンション建替えの専門家です。
具体的には、下記のようなメリットがあると考えています。
・マンションの管理組合(役員)等に建物診断をはじめ適切な助言を行うことでコンサルフィーを得ることができます。
・マンション円滑化法等を体系的に学ぶことで、適切な判断と助言を行うことができ、マンションの区分所有者らから信頼を得ることができます。
・マンション建替士®を取得することで、専門性が明確になり、他の士業との差別化を図り、あらたな業務展開につなげることができます。
・一般社団法人マンション建替推進協会に「マンション建替士®」として登録することで、マンション建替えに係る法改正等の最新情報及び最新の建替え事例の知識を得ることができます。
マンション建替士®の具体的な仕事を教えてください。
マンション建替事業における住民のサポート、とくに高齢者のサポートです。
マンションが老朽化する頃には、住民も高齢化しています。
仮住まいや、資金の不安等、住民の本音をデベロッパーや管理組合に伝えます。
また、相続、贈与、仮住まい、介護等、建替えのネックになる問題を一緒に考えていきます。
既存不適格のマンション等、デベロッパーの参画が難しい事業が今後増えていく中では、組合自らが補償費や建築費等の借入を必要となってきますので、マンション円滑化法等に精通したマンション建替士®が、住宅金融支援機構等の制度等を活用しながら事業をサポートしていきます。
このように「マンション建替士®」が活躍する分野は今後益々広がり、必要性が増していくと思われます。
マンション建替士®の試験レベルはどのくらいですか?
宅地建物取引士、管理業務主任者、マンション管理士試験などと同じ相対評価です。
合格率は相対評価ですので受験者により変わると思いますが、2018年に実施した第1回試験は、宅地建物取引士やマンション管理士、一級建築士等を中心に100名が受験し、合格したのは63名です。合格率は63%です。
出題範囲はマンションの建替えに特化している分、宅地建物取引士よりも狭く、実務の幅を広げたい方におすすめです。
老朽化したマンションの再生支援ができる人材を多く輩出したいと思います。
一般社団法人マンション建替推進協会のロゴの意味を教えてください。
黄緑は新芽の色で、これから育っていく大きな可能性を表しています。
黄緑色の3つのマンションの形をイメージしたロゴは、「前進」「成長」「変化」をイメージし、困難とされている建替事業に挑戦することを表現したものです

過去合格者に受験動機、勉強方法など伺った「合格者の声」はこちら